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エチュードは練習しなくてもいい?

今年7月からしばらくの間、レッスンに来ていた人で
とっても上手な人がいました。

その人は、大学のマンドリンクラブでギターを始め
しばらくして、クラシックギターに興味が出たというのですが

練習曲というものは特にやらず
簡単な曲を弾いていたということです。

これまで大学のサークルなどの経験があって
教室に入ってきた人は

スケールもアルペジオも上手に弾ける人は
あまりいませんでしたので

軽い気持ちでレッスンすることを
承諾してしまいましたが

なんと、レッスンを希望した曲は
バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番の
フーガでした。
それも原曲と同じト短調でした。

私は、イ短調しか弾いたことがなかったので
レッスンすることを迷いましたが、

楽譜を見る限り
「何とか、出来そうかな?」と思って
つい、引き受けてしまいました。

でも、それからが大変でした。

まず、昔のイ短調の楽譜を出してきて
どこが違うかのチェックです。

ヴァイオリン(もちろんト短調。演奏はシゲティ)も
改めて聴いてみました。

また、その人が持って来た楽譜は
ト短調というものの
♭が一つしか付いていません。

現在のト短調の楽譜は
♭が2個、第3線と第1間に付きます。

ト短調でも♭を一つしか付けないのは
バッハ自身がドリア記譜法という
当時でも古い習慣に従っていたためで
ト短調でも♭が第3線にしか付いていないのです。
(∴一見、ニ短調の楽譜に見えてしまいます)

ですから、ミの♭は臨時記号で書かれるので
♭が付いていたり、♮になったりで

現代のギターの楽譜にもかかわらず
大変弾きにくい楽譜になっていました。

(しばらくしてバルエコ編曲の楽譜を
手に入れましたが、それも♭1つで
書かれていました)

弾きにくいもう一つの原因は
ギター用に編曲された運指です。

普通では(私のこれまでの常識では)考えられない
弾きにくい運指になっていました。
(これは私自身が弾きやすいように、たくさん、変えました)

もう一つの弾きにくい原因は
運指とも関係がありますが
ト短調であるため開放弦が使えないことです。

イ短調であれば、
5弦や6弦の開放弦が使える編曲になりますが
ト短調という調は、ギターの一般的な調弦では
大変弾きにくい調ということになります。
(5弦をソ、6弦をレにする場合もありますが。)


さて、実際にレッスンしたことを挙げてみますと
①フーガのモチーフの弾き方で
  1拍目は「ン」と八分休符があること。
  4つ目の音に向かって弾いていくこと。
  4つ目の音はテヌートぎみのアクセント。
  その後の十六分音符が小さくならないこと。
  2拍目に低音を伴っている場合は、2拍目にアクセントが付かないように。
  モチーフが出てきたら、注意する。どんな弾き方がいいか考える。 など・・・

②アルペジオ風の部分では
  平坦に弾かない。(抑揚を付ける)
  音の高低に注意して必要ならその音にアクセントを付ける。
  強弱を付ける場合でも、テンポが妙に揺れないように。

③全体に弾きやすい運指に心がける。

④リュートの編曲版(BWV1000)も、参考にする。
  (音と運指とアーティキュレーションなど)

⑤音の間違い
  終わり近くのミの♮は♭で弾かれることが多い。(83小節目)

その他、タッチについては
その人は弦に対してすごく斜めに弾くので

少し違和感がありましたが
音自体はしっかりしていて
ほとんどアルアイレで弾いていました。

強調したい音などを
アポヤンドすることも勧めてみましたが
アポヤンドはまだそんなに使えてないとのことでした。

参考までにアルアイレを深く弾くタッチについて
こんな風に、とやってみましたが

・・・納得されたかどうか・・・。


たった4回のレッスンでしたが
こちらもいい勉強になりました。


本題に戻って

この人がどういう練習をしてきたかを
聞いてみましたが

教室で使用している教則本にあるような
カルカッシやソルなどは
ほとんど練習しておらず

ラグリマや月光などの曲を練習していたようで

ある有名な先生に習ったときは
ブローウェルのエチュードなどを
弾くようにと勧められたとのこと。

あとはバリオスの大聖堂3楽章や
タンスマンのカバチーナ
トローバのファンダンギーリョ
ヴィラ=ロボスの前奏曲第3番・・・・・・などを
よく弾いていたとのことでした。
(これらの曲はレッスンの合間でも弾いていました。)

と、いうことで・・・

今、教室の教則本に載せている
カルカッシやソルは
上手になるために本当に必要なのか・・・と
悩んでいるところです。

エチュードを練習しなくても
上手に弾けるようになれるのかも・・・
なんて思ってもみたり・・・。

少なくともvol.Ⅰとvol.Ⅱまで済んだら
次をどうするかを
考えたいと思っています。


生徒の皆さんは
上手になりたいがプロになるわけではない。

だから、自分で弾くこと自体を
楽しめるようになってほしいと
前々から思っていたので
これは悩み所です。


とはいうものの・・・

vol.Ⅱを済んだ後にすることになっている
「カルカッシの25のエチュード op.60」は
左手と右手の技術的な練習には
大変有意義な練習曲だと思っていて

最後までよどみなく弾けるようになるまで
練習してほしいと思っているエチュードです。

また、「ソルのエチュード」も
ソル独特の響きや間を感じて弾けるようになるまで
練習してほしいと思っています。

これらの曲は
止まらずに弾けるようになってからが
本当の練習なのですが・・・。

練習すること自体が楽しいと感じてもらえれば
それで十分で
それが教室での目的だと思っています。

音を間違えたり、何度も弾き直しているようでは
本当はだめなんですが・・・。

趣味で楽しむということであれば
全く問題はないということになります。

ただ、技術的な裏付けと
音楽的な感性を身につけないと

壁が次々と立ちはだかることになりかねません。

教室は、そのためにあると思っているのですが・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。( ̄へ ̄|||)
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次女の結婚式

東京に嫁いだ次女が
結婚式を挙げました。

北海道で・・・です。

で、北海道に行ってきました。

札幌のテレビ搭です。
式1


白樺山荘という店の
ラーメンを食べました。
さすが、「札幌ラ-メン!」という感じ。
式2


式を挙げた「ローズガーデンクライスト教会」です。
スタッフの方は皆さん気配り上手な人でした。
式3


足を伸ばして「洞爺湖」まで。
式4


平成20年7月の洞爺湖サミットが開催されたウィンザーホテルです。
式5

マリーゴールドがいっぱい

玄関先のプランターに植えた
マリーゴールドがいっぱい咲きました。

今年の夏は暑かったせいでしょうか。
思わず1枚撮りました。
マリーゴールド

屋根の雨漏りと下屋の修繕

錆がひどくてトタンの張り替えをしました。
トタンは「ガルバリウム鋼板耐摩カラーGL(いぶし銀)」というものです。

[before]
下屋1

[after]
下屋3

下屋2


屋根は腐った板を取り外したら
こんな具合になりました。
屋根1
もう、雨漏りの心配はなくなりました。

発表会の曲目

今度の発表会で弾く曲目が決まりました。
(曲目だけ書いてみます)

【ソロ】 ( )は教則本の番号です
・カルカッシ アレグレット(vol.Ⅰ-27)
・ソル アンダンテ(vol.Ⅰ-31)
・イギリス民謡 グリーンスリーブス
・カルカッシ アンダンティーノ(vol.Ⅰ-25)
・カルリ アンダンテ イ短調
・カルカッシ アレグレット(vol.Ⅰ-57)
・カルカッシ カプリチョ(vol.Ⅰ-41)
・フェランディエレ 道化師の踊り
・メルツ ロマンス(Ⅱ-26)
・カーノ ワルツ・アンダンティーノ
・サグレラス マリア・ルイサ
・コスト アレグレット ト長調
・ソル アレグレット Op.60 No.32(vol.Ⅱ-58)
・ラモー 二つのメヌエット
・コスト アンダンテ ニ短調 (vol.Ⅱ-57)
・タルレガ ラグリマ(vol.Ⅱ-42)
・ソル カンタービレ Op.31 No.10
・ジュリアーニ アレグレット Op.147 No.11(vol.Ⅱ-48)
・ソル メヌエット ニ長調 Op.11 No.5
・カタロニア民謡 アメリア姫の遺言
・カタロニア民謡 盗賊の唄
・カタロニア民謡 聖母の御子

【二重奏】
・ロシア民謡 コザックの子もり唄
・オードウェイ 旅愁
・ビショップ はにゅうの宿
・キュフナー アンダンティーノ
・ウェーバー 秋の夜半
・成田為三 浜辺の歌
・キュフナー ロマンス Op.168
・キュフナー 舞曲
・バッハ マーチ BWV.Anh122